漢字、和語など言葉についての蘊蓄満載のエッセイ集。一貫して、著者が主張しているのは、漢字とやまと言葉は別物で、漢字をそのまま当てはめて考えるのは違っているということ。漢字から考えていると、ことばの語源は分からないことが多い。1998年の著作なので、出てくる世間の話題は古いなあと思うこともあるが、書かれている内容は刺激的だ。広辞苑は、別に大した出来ではないようで、権威のように扱われるのは、岩波書店に対する信仰みたいなものが原因らしい。岩波文庫にも、薄田泣菫の随筆選集のように酷いのがあるとか。そうそう、新潮文庫の太宰治「津軽」の注も酷いようです。「しかしながら」はもともと「しか」と「しながら」に分けられて、「そのように全部取りまとめて」という意味だったが、それが逆説の「しかし」になってしまったとは!驚いた。これ以外にも驚くこと満載。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2021年6月22日
- 読了日 : 2021年6月21日
- 本棚登録日 : 2021年6月21日
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コメント 4件
Macomi55さんのコメント
2021/06/22
goya626さんのコメント
2021/06/22
Macomi55さんのコメント
2021/06/22
goya626さんのコメント
2021/06/22