アライバル

  • 河出書房新社 (2011年3月16日発売)
4.28
  • (330)
  • (202)
  • (102)
  • (16)
  • (5)
本棚登録 : 2440
感想 : 324
5

アライバルは、移住者か。新参者とも訳せる。妻と娘を残して一足先に新天地に移住した男。そこは奇妙な建物や生き物がいる不思議な都市だったが、男にも不思議な生き物が懐いて行動を共にする。変な生き物だけど可愛いよ。辛酸を極めた土地から逃れてきた他の移住者たちと交流する男。男の表情もいいねえ。そして男は妻と娘を呼び寄せることができる。奇妙な都市や生き物、食べ物のイメージがなんだかノスタルジックで惹かれる。スチームバンクの雰囲気もないではない。いや違うか。作者独自のものだね。言葉が全くないのもいい。素晴らしい本だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: グラフィック・ノヴェル
感想投稿日 : 2021年3月19日
読了日 : 2021年3月19日
本棚登録日 : 2021年3月19日

みんなの感想をみる

コメント 14件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/03/21

goya626さん
ショーン・タンは、この作品と「ロスト・シング」が好き。新作?の「内なる町から来た話」は未読、早く読みたい、、、

goya626さんのコメント
2021/03/21

ショーン・タンは前から気になっていたんですが、今回初めて読みました。他の作品も見てみたいです。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/03/22

goya626さん
どな作品もお薦めです!
何と表現したら良いのか?異類が闊歩する世界を、きっと落語の「一眼国」。タンはそれを判っているんだろう、、、

goya626さんのコメント
2021/03/22

なるほど、自分の方が異質だったりしてね。さて、この味わいが子どもに分るか。大人の絵本かもしれませんね。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/03/24

goya626さん
孤独と暖かさが共存していて、奇妙さと美しさが共存している。其処に惹かれている気がする。

goya626さんのコメント
2021/03/25

「孤独と温かさ」よく分かります。タッチも惹かれます。

ハイジさんのコメント
2021/04/02

こんにちは!
こちら読みたい本です!
「セミ」もなかなか良い味を出してます。
機会があればぜひぜひ(^ ^)

goya626さんのコメント
2021/04/02

ほう、「セミ」読んでみたいですね。蝉かな?

ハイジさんのコメント
2021/04/03

サラリーマンの蝉なんです!

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/04/03

goya626さん ハイジさん
「セミ」泣、、、
そう言えば素数ゼミは、今年みたいですよ。。。

goya626さんのコメント
2021/04/04

ハイジさん
サラーリマンの蝉とは!せっせとなにするんだろう?

goya626さんのコメント
2021/04/04

猫丸さん
素数蝉は、日高さんか奥本さんの本で読んだような。17,13というのが神秘的ですよね。北米しかいなくて、日本にはいないようですね。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2023/02/15

goya626さん
お金無いけど、Paperback Editionが出るので購入しようと思っております、、、

goya626さんのコメント
2023/02/18

猫丸(nyancomaru)さん
お久しぶり!そんな版が出るとはにんきさくひんなんですなあ。

ツイートする