プラ・バロック (光文社文庫 ゆ 5-1)

著者 :
  • 光文社 (2011年3月10日発売)
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本棚登録 : 1417
感想 : 190
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集団冷凍自殺が立て続けに起こる。その一方で首を切り裂いた連続殺人事件も起こっていた。小説の世界なので、これが関係ないわけがないのだが、ある共通点にあとで気付くことになる。機動捜査隊の女性隊員クロハは集団自殺の捜査に当たるが、捜査主任のカガといきなりぶつかることになって仕舞う。クロハが訪れるインターネット上の仮想空間が事件の鍵を握っているのだが、登場人物の名前がのきなみカタカナになっているのは、仮想空間の雰囲気を小説全体に漂わせるためかもしれない。さて成功しているか。
主人公のクロハは、同じ作者の別シリーズのイルマほど強烈ではないが、活力があって結構魅力的だ。ストーリーも後半になるにつれ盛り上がり面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察小説
感想投稿日 : 2020年10月2日
読了日 : 2020年10月2日
本棚登録日 : 2020年10月2日

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