ひよっこ社労士のヒナコ (文春文庫 み 51-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2019年10月9日発売)
3.49
  • (18)
  • (73)
  • (89)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 735
感想 : 83
3

❇︎
以下、6作の短編

五度目の春のヒヨコ
綿菓子とネクタイ
カナリアは唄う
飾りより、灯りより
空に星はなく
握りたい手は

卒業時に内定が獲得できず、派遣社員として
働く雛子は派遣先であらぬ疑いをかけられ、
続くはずだった契約の終了を告げられた。

自分が守られることのない立場だと痛感して
悲しく悔しい思いを痛感する。

雛子は職を勝ち取り、自分自身を守るために、
切り捨てられない武器を身に付けようと
一念発起して社労士を目指し、必死に勉強して
社労士の資格を得、やまだ社労士事務所で
資格を武器に働き始める。

とは言っても、社労士としては全くの新人。
ヒヨコの雛子の奮闘の日々の物語。

社会で働いていくための参考になる法律や
制度が分かりやすく物語になっていて、
とても勉強になりました。

法律は知ってるか否かで、労働者視点でも
雇用側の視点でも、自分自身を守れるかどうか
変わってくるため、少しでも知れてよかったです。

ヒヨコと雛子の今後の成長を楽しみながら
期待してます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月11日
読了日 : 2022年6月10日
本棚登録日 : 2022年6月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする