入れ子式の小説が好きな私にとって大好物の小説。
これはどの次元の世界なのか考えながら読んでいくと、ストーリーの関係性が明らかになるところあり、その一方で分からない部分あり、余計ごっちゃになってしまったまま放置された部分あり…と、最後に全ての謎が明らかになるのが好きな人にはあまり向かない。
しかし、謎を放置したまま綺麗に完結させるのが恩田陸なのであって(私的な意見)、最終的には台本の中に読者をも巻き込む終わり方は、恩田的入れ子式小説の集大成なのだ、と勝手に思っている。
気が向いたらもう一度再読して、改めてストーリーの関係性を明らかにしてみたいと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2012年11月30日
- 読了日 : 2012年11月30日
- 本棚登録日 : 2012年11月1日
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