ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

  • KADOKAWA (2014年11月25日発売)
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本棚登録 : 101
感想 : 8
3

かなりぶりに再読。

文章が段々としていて
読み始めは入りにくい感じもある。
自殺する始まりは覚えていたけれど
どう終わるのか忘れていたので読み直した。

死を際立たせて、生きることを
強く動機づけたイゴール医師。
条件的に幸せなベロニカは
自分のピアニストになりたいという
夢をおし殺していた。
過去の失恋にとらわらていたゼドカ。
弁護士という仕事をこなしつつも
他のやりたいことを見つけつつあるマリー。
親の期待にそぐわない
絵描きになる夢をおし殺したエドアード。

ベロニカの生きようとする若いパワーに
影響され変化していく
ヴィレット(精神病院)の狂人たち。

生きていくことは、
折り合いをつけていくことだけど
その過程は重要なのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・宗教
感想投稿日 : 2024年2月5日
読了日 : 2023年1月15日
本棚登録日 : 2024年1月30日

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