魚雷艇学生 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2011年7月8日発売)
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本棚登録 : 148
感想 : 24
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毎年8月は戦争ものが書店にならぶ。今年はこの一冊を購入。
主人公(著者)は海軍予備学生として特攻隊を志願。
少尉に任官、終戦間際の島に赴く。
出撃する多くの戦友、部下を見送った心境、葛藤などとともに
海軍特攻員の生活が詳細に描かれている。
数々の戦争ものを読んだが、これほど特攻隊員をつぶさに描いたものは初めて読んだ。
戦争文学の傑作と言っているが、同世代の私は切なさだけが残った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年10月5日
読了日 : 2011年10月5日
本棚登録日 : 2011年10月5日

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コメント 2件

arrows7banさんのコメント
2011/10/07

10月1日に知覧特攻記念館にカミサンと行ってきました。5時間じっくり見ましたが時間が足りませんでした。 隊員の写真、手紙、遺書を涙ながら見ました。 本当になんとバカな戦争をしたんでしょうか、人間を人間と思わない戦争。
平和ボケした現代の日本人にはぜひ知覧には行って欲しいですね。
島尾さんはたしか沖縄の人だったと思いますが人間魚雷の将校だった人ですよね?
早速探してみます。

guniang79さんのコメント
2011/10/08

arrows7banさん,知覧は私の今もっとも行ってみたいところですが、高齢になり難しくなりました。
先年「無言館」へ行きました。涙が止まりませんでした。
おっしゃるように今の若者に読ませたいですね。
島尾作品はこれが初めてです。
島尾さんは鹿児島出身?かも・・・
学徒出身で短期間の訓練で部下を率いる特攻隊長でした。

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