「明智VS金田一って銘打たれたら、そりゃ買うしかないじゃない><
最近の角川さんは、本当にいい仕事するわあ…「推理小説は講談社と創元!」一辺倒だった私の主張もそろそろ変える時が来たかしら…(嬉)。
山Pと伊藤英明さん主演でドラマ化決定してるらしいですが、彼らが好きで本作を手にすることになったお嬢様方には、若干読むのが辛いかも知れません。どう見ても玄人向けですよ、これ(´・_・`)oh…
要の殺人トリック自体もなかなか凝ってますが、それ以外の小さな小技がまあフリーク向けです(笑)。遊び心が利いてると言えばそうなんですが、そうでなくとも本筋が二転三転する推理展開を見せるので、あまりミステリに親しんでない方には優しくないような…。
こういうパスティーシュ物は、もちょっと軽口でもいいんじゃないかな。でも、それだと本家のファンは満足できないのかな(OvO)
原作の空白期間を埋めようとしたり、原作で軽く触れられるに留まった事件を掘り起こしたり。芦辺先生の両作家へのオマージュがたっぷり込められています。
◉明智小五郎対金田一耕助…探偵・金田一耕助の目の前で起こった凄惨な殺人劇。歪み合う両家の人間達には、しかしいずれも堅固なアリバイがあった。
◉《ホテル・ミカド》の殺人…サンフランシスコのホテルで奇妙な殺人事件が発生した。室内にはハラキリした日本人の死体と、現地の娼婦の死体。冴え渡るコフスキー(笑)の推理やいかに?
◉少年は怪人を夢見る…親に捨てられた《彼》を引き取った、白髪白髯の怪しげな老先生。ある日、《彼》は孤児の自分に降りかかった恐ろしい事実を耳にする。
◉黄昏の怪人たち…怪人二十面相は、今宵もまんまと目的の宝をせしめて颯爽と姿をくらませるーー筈だった。袋小路で発見されたのは、気絶した怪人と、彼が盗んだ宝剣に胸を刺されて絶命した男の死体だった!果たして、紳士怪盗は殺人者と成り果てたのか?
◉金田一耕助対明智小五郎…「この家の者どもを一人残らずこの世から消し去ってやるーー」
さる名家に現れた怪人物の言葉通り、一人また一人と姿を消す家人。依頼を受け解明に乗り出した金田一耕助だが…。
- 感想投稿日 : 2013年4月7日
- 読了日 : 2013年4月7日
- 本棚登録日 : 2013年4月7日
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