カレル・チャペック短編集

  • 青土社 (2007年11月1日発売)
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本棚登録 : 197
感想 : 14
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カレル・チャペック作品、初体験!
チェコ文学って…あんまりピンと来る作家いないよね…有名どころって、カフカくらいじゃないです??←

チェコ文学を語れる素養はございませんので(悲)、早速本編感想を手短に。

頭の二、三編を読んだ時点で、邦訳が若干とっ散らかってる感がハンパなかったので(失礼)、これは途中で放棄するパターン来るかしらと思っていたら、気付けば訳者後書きまで来ていた不思議。

「五切れのパン」、「プロメテウスの刑罰」で最後にヌケヌケと語られる人間の自分本位な身勝手さなんて、意地が悪いのに何故か読み応えは爽快(笑)だし、
「二度のキスのあいだに」、「眩暈」で描かれる人間の情愛の不可解さは、恋愛ってむずかしーねーと常日頃から頭抱えてる女にはグサグサ刺さるんでありました(笑)。

人間の業。
歴史が語る皮肉。

ヒトの可笑しみと哀しみを優しい眼差しで見つめる、カレル・チャペックの短編集です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ●文芸(近代)
感想投稿日 : 2016年4月25日
読了日 : 2016年4月25日
本棚登録日 : 2016年4月25日

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