異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養

  • 英治出版 (2015年8月22日発売)
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世界中のクライアントや、取引先や、同僚たちと効果的に働くためには、人間の性質や性格の違いを理解し、文化の違いを読み解く力が必要になっている。

ビジネスコミュニケーションにおいて、相手からの批判を人格攻撃と受け取らず、世界の未知の文化についてのみならず、自分自身の文化も知る機会としよう、ということを促す良書。

1. コミュニケーション:ローコンテクスト(明快)vsハイコンテクスト(婉曲)
2. 評価(ネガティブフィードバック):単刀直入vs間接的
3. 説得:原理優先vs応用優先、シビル・ロー(大陸法)vsコモン・ロー(判例法)
4. リーダーシップ:平等主義vs階層主義
5. 決断:合意志向vsトップダウン式
6. 信頼:タスクベース(cognitive trust)vs関係ベース(affective trust)
7. 見解の相違:対立型vs対立回避型
8. スケジューリング:直線的な時間vs柔軟な時間

「人間の文化は多岐にわたり、尽きることのない驚きと発見の源となり得る。それは、決して涸れることのない、素晴らしい経験と不断の学習の源泉なのだ。」

—-memo—-
2. 衝突を取り除くには、気付きと、オープンなコミュニケーションが役立つ。

6. 司法制度が安定していない国では、契約書にサインはできるが、支払いが行われなくても、それを強制する手立てはない。相手との関係が、先進国における司法制度がわりのセーフティネットとして機能している。

6. 信頼とは保険のようなものだ。実際の必要が生じる前に、あらかじめ投資をしておく必要がある。

7. 相手の文化的背景から、思考や行動の特徴を決めつけてはならない。

7. 病気が認識できれば、半分は治ったようなものである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年2月26日
読了日 : 2024年2月26日
本棚登録日 : 2024年2月26日

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