そろそろスマホなるものを買おうかと思っている。実のところ、モバイルwi-hiルーターでも良いのだが、SIMフリーを通信会社の紐なしで購入となると結構高い。それぐらい出すならデザリングができる携帯端末を買うのも一法かと思うのである。電話はいわゆるガラケーで十分。愛用のタブレットもネットとの接続は自宅ですれば良いのだが、たまには外部でネットに繋ぎたい事態も発生するのである。
いわゆるIT機器類はあくまでも道具である。
しかしながらインターネットの普及に伴い、何も考えなければ使いやすくなったIT機器も自分の思うように使いこなすためには相当知恵を絞る必要がある。私の経済状況を勘案すると基本料金だけでも5000円を超すようなスマホを使いたいとは思わない。
本書では、サブタイトルに『「大人の文化」を取り戻せ』とあるように、デジタル機器の進歩によって、おじさん世代が若い頃にはしたくてもできなかった趣味趣向の類いがとても身近になったということを実例を挙げて語ってくれている。
人とのつながり、情報収集のためのSNS利用を初めとして、音楽、美術、映画という分野でのデジタル機器の使い方等々、著者の体験をベースにノウハウを伝授してくれるのである。
「デジタル・ワビサビ」という言葉には少々胡散臭さを感じざるを得ないのだが、著者のデジタル環境に対する取り組み方は共感するものである。
中高年がデジタルに流されること無く、世間に立ち後れないために読んでおいて損はない本である。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
自己開発
- 感想投稿日 : 2015年10月12日
- 読了日 : 2015年10月8日
- 本棚登録日 : 2015年10月12日
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