窪 美澄さんの作品は本作が初読みでした。
『水やりはいつも深夜だけど』
本作は、様々な家族の5つの短編集
ちらめくポーチュラカ
サボテンの咆哮
ゲンノショウコ
砂のないテラリウム
かそけきサンカヨウ
どの家族にも家族にしか分からない事情がある。
同じ家族なんて一つもないけど、もしかしたら似た様なことで躓いたり悩んだり苦悩しているのかもしれない…
其々の家族を少しずつ垣間みることで、自分の家族に置き換えてみたり、自分の考え方に照らし合わせたりしながら読み進めた。
特に『かそけきサンカヨウ』は、急いで大人にならざるを得なかった少女の葛藤が描かれていて目頭が熱くなった。
正解なんてこだわらなくてもいい。
家族である限りいつでもやり直せるし、気づく事で変われることもある。
歩く歩幅もスピードも、其々の家族の心地良いスタイルがあって、ゆっくり自分たちで築いていけばいいんだと背中を押してくれるような作品だった。
家族の在り方で行き詰まったり悩んでいる方にオススメしたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月18日
- 読了日 : 2023年7月18日
- 本棚登録日 : 2023年7月14日
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