タイトルの「片想い」からは予想もしていなかったジェンダー問題をメインに扱った作品です。
LGBTQ、性の多様性
これらを少しずつ認識しようという動きがある現代にも、声に出せずに悩み苦しんでいる方が大勢いる事を、本書を読んで改めて考えさせられました。
東野圭吾さんが本作で訴えたかった事…
今から20年以上前の作品にも関わらず、強烈なまでに心に響く作品でした。
以下、本作より
・性同一性障害という病気は存在しないと考えています。治療すべきは、少数派を排除しようとする社会のほうなんです。
・人間は未知のものをおそれます。恐れて、排除しようとする。
・男と女はメビウスの帯の上にいる。多くの人間は自分がメビウスの帯の上に気づかず、片想いを続けている。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月2日
- 読了日 : 2023年6月4日
- 本棚登録日 : 2023年6月1日
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