落ちぬ椿: 上絵師 律の似面絵帖 (光文社文庫 ち 6-1 光文社時代小説文庫 上絵師律の似面絵帖)

著者 :
  • 光文社 (2016年7月12日発売)
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感想 : 38

L 上絵師 律の似面絵帖1

初作家読み。
なにか足りない。重厚感のなさなのか、薄っぺらさをぬぐえず。その理由を考えると、20歳を超えた娘が一人で職人と言っていたり(当然腕のなさは当人も承知しているわけだが)、やたらお茶飲んだり厄介ごとに関わって職人たる姿が乏しいことや、幼馴染が大店の葉茶屋の若旦那としては立ち位置がはっきりしないことや、若旦那が両親を母さま父さまと呼んでいる違和感や、律が描いた似顔絵の当人が都合よく身近な人間が見かけるとか。御都合主義なところが鼻につくのかな。
そんで母を辻斬りで亡くしていて犯人探しとか、父親の死も疑念がありそうだし、更に自分の若旦那への恋心ってどんだけ詰め込めば気がすむんだ!といいたい。
職人語るのにそんなふらふらでいいのか。
いやーやっぱり詰め込みすぎで軽くなってる気がする。
事件はあるけど解決したらそれっきりだし。
ツッコミどころ満載。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作家【た】行
感想投稿日 : 2018年11月13日
読了日 : 2018年11月13日
本棚登録日 : 2018年11月13日

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