なんてすっきりしない小説なんでしょう。
不穏な空気を漂わせつつ結局は平和で幸福な日常。
私は決別のラストが見たかった。日和子に夫を糾弾してほしかった。夫との齟齬の場面で彼女が笑うたび苛々した。「笑うのと泣くのは似ている」というのはこの作品を通しての重要なワードのひとつですが、それにしたってそこは泣こうよと。
そして本当に嫌な夫。
タイトルは全体のテーマをうまく象徴していて、秀逸です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
純文学
- 感想投稿日 : 2016年4月3日
- 読了日 : 2016年4月3日
- 本棚登録日 : 2016年4月3日
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