赤い長靴

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年1月15日発売)
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本棚登録 : 944
感想 : 172
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なんてすっきりしない小説なんでしょう。
不穏な空気を漂わせつつ結局は平和で幸福な日常。
私は決別のラストが見たかった。日和子に夫を糾弾してほしかった。夫との齟齬の場面で彼女が笑うたび苛々した。「笑うのと泣くのは似ている」というのはこの作品を通しての重要なワードのひとつですが、それにしたってそこは泣こうよと。
そして本当に嫌な夫。
タイトルは全体のテーマをうまく象徴していて、秀逸です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 純文学
感想投稿日 : 2016年4月3日
読了日 : 2016年4月3日
本棚登録日 : 2016年4月3日

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