傷痕

著者 :
  • 講談社 (2012年1月12日発売)
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本棚登録 : 962
感想 : 168
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「伏」のときもそうだったがなんでこんなに誰も手を出さないようなド高いハードルのモチーフを持ってくるかね桜庭一樹は、ホントいつもヒヤヒヤさせられっぱなしである。だがあの零戦本みたく丸写しにならずそれなりに仕上げてくるところは流石かな。
マイケル、パリス、孔雀はラトゥーヤ、そして少女を描く事については一流の桜庭マジックで女の子となった復讐と傷痕の心情のコントラストが絶妙で知っている者はもちろん知らない者も充分に楽しめる内容になっている。
緻密な計算によりあえて在り来たりに纏められたエピローグも良かった。
ときにその軽さ故手を出してなかった桜庭作品、また読んでみようかなぁ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年12月3日
読了日 : 2014年12月3日
本棚登録日 : 2014年12月3日

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