紙の本は、滅びない (ポプラ新書 018)

著者 :
  • ポプラ社 (2014年1月7日発売)
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本棚登録 : 281
感想 : 27
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読み終えていちばんに思ったこと。通勤時間などの空き時間に少しずつ読んでいたので、正確には読み終える直前、本の最後のほうにきて文字通りハンマーで頭を殴られたように感じたこと。
それは、自分は最近、図書館という職場や組織のあり方、行政サービスのなかでの図書館、図書館で働くということ、といった「形」のことにばかり目が向いていたけれど、図書館員として地域のニーズを把握し、来館者や棚をみて選書・蔵書を構築し…ということをここ数年、全然していないということだ。団体貸出担当になったあたりからだろうか。愕然。
福嶋氏が述べるように、書店の書棚がそれほどに考え抜かれてできているなんて知らなかった。いや、そうあるべきだと考えられている、ということも知らなかった。
でも図書館の棚はそうあるべきだ。でも、実際自分は今それをやっていない、図書館員としていちばん大事なことを自分はやっていない。ぐるぐる。うちくらい大きな規模になると、市立図書館ではチームで仕事、役割分担は当たり前、仕方のないことではある。しかし、奇しくも先日、研修報告した二人が「蔵書を基盤とした図書館サービス」にいちばんに触れたことは偶然ではあるまい。自分も、そして現場も今それが十分にできているのか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・書店・図書館
感想投稿日 : 2014年11月30日
読了日 : 2014年11月30日
本棚登録日 : 2014年3月15日

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