写楽殺人事件 高橋克彦 講談社
前半は浮世絵史を紐解くようなドキュメントタッチでワクワクさせられ
後半は推理小説そのものでドキドキすることになる
この小説は
わずか10ヶ月間彗星の如く登場して消えた
写楽が何者であるかの謎解きと
完全犯罪を解明する探偵小説の両方を
楽しめるコリに凝った欲張りな設定である
写楽の名に惹かれて読み出した身としては
歴史の謎に引き込まれ盛り上がったところでいきなり詐欺と復讐と殺人に物語にすり替わり
肩透かしをくらう後半の展開でガッカリはしたものの
結局最後まで読まされてしまうことになったのだが
夢を壊されたようで読後の気持ちの整理がつかないままで何とも苛立たしい
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年4月14日
- 読了日 : 2024年4月14日
- 本棚登録日 : 2024年3月27日
みんなの感想をみる