お伽草紙

著者 :
  • 2012年9月27日発売
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感想 : 35
5

こぶとり
優しい爺さんは鬼に踊りが認められ、こぶをとってもらう
短気な爺さんは鬼に恐れられ、手違いからこぶをつけられ2つになってしまう
日頃の行い、思想は咄嗟に出る

浦島
浦島太郎の亀の生態に文句をつけ始める
あとは舞台設定
(それぐらいいいじゃない笑)
なぜかそこをガチ考察。地理、潮の流れなど
色々考えた末、ただの亀と呼ぶ
気難しい亀と浦島
コメディタッチなやりとり
実際こんな浦島太郎なら嫌。笑
好きだから悪口を言いたくなる
玉手箱を送った意図
パンドラの箱よりも冷たい結末
300歳の爺さんに何かをする余力も残っていない
だが、それは不幸ではない
なぜなら周りの環境が変わって当人が幸せか
寂しくなるから箱を開ける
箱を開けなくていいほど思い出が忘却したならばそれはそれで良いことだ。
年月と忘却が思い出には必要なのである

カチカチ山
凄惨な物語を皮肉る、そりゃあやりすぎだ
狸かわいそう
実際殺され方は酷い
ギリシャ哲学的比喩
ブサイク男(たぬき)の哀れな生き様
こうはなりたくないものだ。
書きながら溜息が出る、、って笑
しかし狸は不幸だ
男と女の関係性
女に慈悲はない
殺しにかかる、嫌いであるならば
なんか急に太宰は心情語り出す
無邪気と悪魔は紙一重
16歳の処女と37歳の男性…

桃太郎は書けない
鬼という無敵の存在であるはずのものを倒す構図は難しい
日本一の男を日本三でもない男は書けない
だから舌切り雀
体の弱い男、世捨て人40なのに爺さん
世間的価値が0は失礼な笑
クソ消極的
33のお婆さん
老人になったり。強がっているがどうしようもない
夫婦喧嘩
妻は話してくれない夫にキレて話していた若い女、つまり雀の舌を抜いた
そしてその雀を夫は探した、熱心に
その理由を太宰もわからない。どういう事や、笑
結局気を失う、がこの男が悪い
妻に冷たすぎたのだ
結局会える
が、すぐ帰るがそれでいいのだ
別れの美学
現実主義の妻は信じない
雪で突っ伏していたら雀の世界に行ける
実際にする、が妻は凍死した
その死体の上には大量の金があった
最後は女房を認めていた

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月24日
読了日 : 2019年10月24日
本棚登録日 : 2019年10月24日

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