始祖鳥記 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館 (2002年11月6日発売)
4.11
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本棚登録 : 716
感想 : 93

『始祖鳥記』(著:飯嶋和一)

いわた書店さんの「一万円選書」の1冊(9/11)
今年の3月、キャンセル待ちに当選して、届いたカルテに記入し、待ちに待った本が届きました

カルテに書いた私の希望は「小説が読みたい」
選ばれた11冊の本はどれも素晴らしく
しばらく小説を読んでいなかった私の胸のスポンジに
たくさんの感情の雨を降らしてくれました

また一万円選書をお願いしたいけど、大人気で再度は無理のよう・・・
いわた書店さんに選んで頂いた本から、自分で新たな世界を広げていきたいと思います
いわた書店さん、小説の素晴らしさをまた思い出させていただいて
ありがとうございました!

11冊の中には、テンポ良く読み進めてしまって付箋すらつけずにいたものもあります。
付箋が付いている本は付箋部分を紹介
付いていない本は備忘録としてタイトルのみご紹介します。


・人とめぐり会うとは、どういう事なのかを、幸吉が初めて知ったのは、その卯之助と名乗る旅の砂絵師からだった(p36)

・人は皆同じものを見、同じものを聞いたとしても、同じ思いを抱くわけではない。いや実は、人それぞれが見たり聞いたり
 しているものは、すべて異なるものだ(p63)

・やれるだけのことを一つ一つ積み重ねて行けばよいのだ。一足飛びに何かをかろうとしたことが間違いだった(p210)

・杢平がよく言うように、人は願った通りになってしまう。どんな言い訳も通らない(p334)

・意志のないところには形もありえません。川は川の思い、木は木の思い。どんな言い訳もできません。決断したら
 変えてはなりません(p355)

・「・・・これまで、嵐を超えずに咲いた花などなかったように思う」(p356)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年12月31日
読了日 : 2017年12月31日
本棚登録日 : 2017年12月31日

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