イヴァン雷帝 (中公文庫 M 284-3)

  • 中央公論新社 (1987年1月1日発売)
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感想 : 6
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ロシアの皇帝をあまり知らなかったので、古本屋でふと買ってみた。
けっこう読むのに骨が折れた(もともと硬い文章を翻訳しているからか翻訳が古いからなのか)けども、勉強になった。
ツァーリとは神に定められし者、神と最も近い者、を意識して生きた皇帝という書き方が貫かれていた。
拷問シーンもいろんな拷問を挙げていて結構グロい。これを本当にやるなんて狂人としか思えない。
これだけの暴挙に出ながら信心深いというのは矛盾している気もしたけど、神に認められたものなのだからなにしても許されるという考え方も成り立つのか。信心深さとそれに基づく繊細さを除けば、イメージ通りの残酷な王だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年11月14日
読了日 : 2012年11月14日
本棚登録日 : 2012年11月14日

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