日本の国境問題 尖閣・竹島・北方領土 (ちくま新書 905)

著者 :
  • 筑摩書房 (2011年5月11日発売)
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感想 : 111

尖閣・竹島・北方領土問題について書かれた本。
いずれの問題についても、平和的解決、経済的な損得を考え、日本が領土問題では過度な主張をせず妥協せよ、というような内容。
独仏間のアルザスロレーヌ問題で戦後ドイツは相当の領土を失ったために国境問題が上手く行き、経済的にも発展した例として挙げているが、経済的に発展した今の中ロ韓に同じ対応をしたら、どこまでも侵攻されそうに思ってしまう。そのためにも歴史的経緯を踏まえ主張すべきは主張すべきと考える。
しかし、領土問題は、愛国心を高め、外に敵を作ることで政治家への支持を高めるツールとして使われやすいので、結びに書かれた「私たちは、政治家が領土問題で強行発言をする時、彼はこれで何を達成しようとしているかを見極める必要がある。」という考えは同調できる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2011年9月21日
読了日 : 2011年9月21日
本棚登録日 : 2011年9月21日

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