居心地の悪い部屋 (河出文庫 キ 4-1)

  • 河出書房新社 (2015年11月5日発売)
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本棚登録 : 741
感想 : 65
4

海外の変な話を集めさせたら右に出る者はいない岸本さんの、安定の不条理短編集。
どの話も、明け方に見る脈絡のない悪夢みたいで、うっすら不安になる。よくこんな話思いつくよなあ。

ずっと意味不明なのに、へべとジャリのような人間関係を経験したことがあるような気がして、より気持ち悪さが募る『へべはジャリを殺す』、
ちょっぴりゴシック調な美しい不穏さが印象的な『あざ』、
違和感のある入社オリエンテーションが当たり前のように続く『オリエンテーション』、
何か起きそうな予感が、なぜか読み終わった後も消えない『潜水夫』が特に好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月3日
読了日 : 2023年2月3日
本棚登録日 : 2023年2月3日

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コメント 4件

111108さんのコメント
2023/02/03

ロッキーさん、こんばんは。

この本タイトルからしていいですね!岸本さんの翻訳本、ピンときたりこなかったりなのでこの本はどうかな?期待して読みたいです♪

ロッキーさんのコメント
2023/02/04

111108さん
いつもレビュー読んでいただきありがとうございます!
岸本さんがあとがきで「読みおわったあと見知らぬ場所に放り出されて途方に暮れるような、なんだか落ちつかない、居心地の悪い気分にさせられるような、そんな小説」と書いてるんですが、まさにそんなお話ばっかりの短編集です。
もし読まれたら、111108さんの推し短編教えてくださいね!

111108さんのコメント
2023/02/04

ロッキーさん

こちらこそいつもおじゃましてすみません(๑˃̵ᴗ˂̵)
岸本さんの『変愛小説集』なども、すごく面白かったのとちょっとよくわからないのと二つに分かれたので、こちらも読んでジャッジ(何を?)したいと思います♪

ロッキーさんのコメント
2023/02/04

111108さん

『変愛小説集』とってもいいですよね!
この本は、よくわからない方の作品多めですが、ぜひジャッジしてみてください笑

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