スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2010年1月15日発売)
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スロウハイツと名付けられたアパートに集められて暮らすようになった友人知人。視点はくるくる変わるのが混乱するところもある。
オーナーで脚本家として多忙になりつつある負けず嫌いの赤羽環、漫画家志望で裏の顔も持つけど人がよい狩野、映画監督志望だけどこだわりが通じなくて芽が出ないイケメンの正義、画家志望でみんなの世話を焼くすみれ、小説家として大成功している千代田公輝、チヨダ・コーキの担当者でハイパークールな黒木、高校時代からの環の親友だったエンヤ。
皆それぞれのドラマがあり、特に環とコウちゃんのお互いの想いの絡み合いが、視点が変わったときにそうだったのか!と一気にラストへ。
みんながそれぞれに良い未来が待っている。必ずしも思っていたとおりではないのだけれど。
数十年の長きにわたり罵られ、責められることになるという「お久しぶりです」の意味が分かって良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月7日
読了日 : 2022年5月7日
本棚登録日 : 2022年4月5日

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