どの話も面白いが怖い話も多い。
「並平家の一日」とかすごいよね。ひたすら平均的な家族というのを突き詰めていくとある種の標本となる。つまり統計学的なサンプルとしてはこの上ないという。
どれもストーリーよりむしろアイディアが秀逸。「鉄人をひろったよ」なんか見ても普通のSFであれば大活躍するであろう巨大ロボが、現実のしかも一般家庭に存在したらただただ邪魔なだけという。「ある日……」なんかもゾクッとしてしまう。
何気ない「日常」が角度をほんの少し変えて見るだけでガラリと姿を変えてしまう。それが面白くもあり怖くもある。まさに不気味で異色な短編集だった
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年2月17日
- 読了日 : 2015年2月17日
- 本棚登録日 : 2015年2月16日
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