心霊探偵八雲3 闇の先にある光 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2008年9月24日発売)
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本棚登録 : 4183
感想 : 241
4

このシリーズが気に入っている理由は、
物語の発端こそオカルト現象ながら、
解決は必ず現実的なところ。
本当に怖いのは、霊じゃなくて人間サマだからな。

今回は、ビルから延々飛び降り自殺を続ける
女性の霊を何とかしてほしいという
依頼を持ち込まれたのが事件の始まり。
現場を視察に行った八雲の前にあらわれたのは、
やはり霊が見えるらしい霊媒師の男。
強い怨念を遺して死んだ女性の願いとは?

平行して描かれるのは前巻で事件に巻き込まれた
新聞記者・真琴の事件。
彼女の女友達がこつ然と密室から姿を消す。
それより少し前から霊障現象に悩まされていたという
その女性は、霊によって連れさられたのか?
二つの事件はやがてひとつに結びつき、
真相が明らかになった時、
霊の正体もまた八雲によって暴かれるのだが…。

ちらほらと見え隠れする、
八雲の両親の秘密らしきものも気になる3巻でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2022年6月23日
読了日 : 2008年12月20日
本棚登録日 : 2022年6月23日

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