武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社 (2003年4月10日発売)
3.88
  • (214)
  • (361)
  • (240)
  • (24)
  • (10)
本棚登録 : 2829
感想 : 382
3

幕末、加賀藩の猪山家は家計簿をつけていました。
その家は代々、加賀藩の「御算用者」
いわゆる経理を勤めており
仕事柄というか性格というか
私用の家計簿も実に細かい!
ところが当時の生活を調べるのに
これほど適した資料は他にありません。
武家社会の出と入りの実態もさることながら、
この家計簿と猪山家の歴史を通して
幕末から明治において
武家から士族へどうやって変わっていったのか
までがわかるのです。

というようなことを原本から読み解き
平易な言葉で伝えてくれる本。
この古書にめぐりあったとき
著者はすごく興奮したみたいですが、
そのワクワク感そのままに書いているので
おもしろいですよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般・実用書
感想投稿日 : 2023年5月23日
読了日 : 2010年6月4日
本棚登録日 : 2023年5月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする