どんなに仕事が有能でも、美人でモテモテでも、30代で独身、子無しの女性は負け犬。シングル女性にとってはなんとも屈辱的な定義なのですが、自身も負け犬を自認する著者の、なんともユーモアな語り口についつい笑わされてしまう。
もちろんただの惨めな自虐に終わっておらず、後輩世代への「負け犬にならないための十か条」そして、同世代以上の「負け犬になってしまったからの十か条」によって、女性陣ひいてはオス負け犬こと男性にも、温かなエールを送るところに愛を感じてしまう。エッセイストとしては独特のおかしみがあり、逸品だと思う。
ただし、ここでいう負け犬も勝ち犬も、きわめて限られた上流層のなかでの勝ち負けであることをお忘れなく。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
男と女・夫婦・家族
- 感想投稿日 : 2014年1月21日
- 読了日 : 2014年1月21日
- 本棚登録日 : 2014年1月13日
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