これはすごい。ワイルドとピアズリーの関係をサロメに擬えた傑作。
真実は知らない。でもこうだったらいい。
原田さんの作品を読むたびにそう思ってしまう。
オーブリーの最期も、オスカーの最期も、これでよかったのではと思わせてしまう。
愛と憎しみは表裏一体で元を辿れば同じものに辿り着く。
誰もが誰かを全力で愛して憎んで、その首をと願う。
サロメのごとく狂気に満ちた物語。タイミングを間違えて読んでしまったら此方側に戻れなくなりそうな気がする。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年1月21日
- 読了日 : 2017年1月21日
- 本棚登録日 : 2017年1月21日
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