思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践

著者 :
  • 産能大出版部 (2004年7月15日発売)
4.13
  • (120)
  • (69)
  • (58)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 1659
感想 : 105
4

【星:4.5】
テーマは「論理的思考」という今日的に手垢のついたものである。ただ、ここまで「論理的思考」について深く洞察し説明している本は初めてであり、今後出てくることもないだろう。

この本では「論理的思考」を「思考」と「論理的」の2つに分解してそれぞれを細かく説明し、その上で論理的思考を使っての「分析」技術を説明している。これがタイトルの意味である。

まず「論理的思考」の説明は秀逸としかいいようがない。まさに目から鱗である。

ただ、続く「分析」の説明内容は極めて凡庸である。凡庸であることは構わないと思うのだが、先経つ「論理的思考」の説明との内容的繋がりが今1歩見えにくかった。

したがって「論理的思考」「分析」という別の2テーマについて読んでいるように感じ、そこがやや残念だった。

それでも「論理的思考」部分の説明が素晴らしいので全体としては高評価である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思考力・問題解決
感想投稿日 : 2022年6月26日
読了日 : 2022年6月26日
本棚登録日 : 2020年12月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする