光あるうちに―道ありき第三部 信仰入門編 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1982年3月1日発売)
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感想 : 44
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中高では毎朝礼拝をし、讃美歌を歌い、聖書の一節を読み、授業にも聖書の時間があったのにそこから何も感じなかったあの頃の自分。。。
こうやって三浦綾子さんの文章に触れてみて初めて、その奥深さに気づかされる。

常にベッドに臥せっている病人でありながら、多くの人を慰め、力づけた睦子さんの話、見ず知らずの異国の人を助けるために自らの救命道具を譲り、亡くなっていった外国人宣教師たちの話、事故を食い止めるため自らの体をクッションにし、列車の暴走を止めて亡くなった「塩狩峠」のモデル:長野青年の話、女手一つで育て上げたひとり息子を殺され、長い苦悩の末その犯人を許した津田さんの話。
信仰によって人を許し、愛し、自らも救われた人々のお話は衝撃ですらある。

久しぶりに讃美歌歌いたいなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 衝動。
感想投稿日 : 2012年6月2日
読了日 : 2012年5月31日
本棚登録日 : 2012年5月31日

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