七十代にして現役、マタニティスイミング教師。戦中、戦後の貧しい時代をたくましく生き、仕事に忙しい夫の手を煩わすことなく子供を育て上げた晶子。タッパーに手作りのおかずを持参し、生徒らの食生活や産後のケアにまで気を配る彼女は、おかずに一切手を付けない真菜という生徒が気がかりで仕方がない。
真菜には心を開けない理由があった・・・。有名料理研究家を母に持ちながら家庭の温かみを感じられず、孤独と皆示唆の中、金と引き替えに男と寝た高校時代。不倫の末の望まない妊娠、破綻した家族関係。唯一の心の支えはカメラで、毎夜、街を撮るために徘徊する。
東日本大震災を機に、交差するふたりの人生。
”終わっていく世界に生まれてきてはだめだ。戻りなさい“と生まれ来る命に語りかける真菜・・・。
母になるという責任の重さ。
無責任なことは出来ないなぁ。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ワケあり。
- 感想投稿日 : 2014年9月5日
- 読了日 : 2014年9月5日
- 本棚登録日 : 2014年8月18日
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