蜃気楼・13の殺人 (光文社文庫 や 6-2)

著者 :
  • 光文社 (2002年10月1日発売)
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感想 : 4
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「全長10kmの密室」や見立て殺人、死体の消失など、本格のガジェットがてんこ盛りです。
「全長10kmの密室」の真相は拍子抜けで、動機もごくありふれたものでしたが、一連の事件が「栗谷一揆騒動諸控」の記述と重なっていくプロットはどこか掴みどころのない感じで惹き込まれました。
その他のトリックも若干無理がある気がしましたが、ミスディレクションを誘う伏線の張り方や、幻想的な事件に社会問題を絡めて着地させるところは巧妙で感心しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  山田正紀
感想投稿日 : 2014年3月12日
読了日 : -
本棚登録日 : 2014年3月12日

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