和宮様御留 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1981年7月13日発売)
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本棚登録 : 488
感想 : 82
4

おもしろかったぁ!
活字は小さいし読めない漢字はあるし厚いしで、ともすれば挫折するかなと思ったけど、とってもおするするでした!
御所言葉やしきたりは興味深いし、フキちゃんがハツラツとしていて楽しかった。
でもフキちゃんのまさかの事態で、この小説はフキちゃんだけのものではなくて、替え玉やそれをとりまく人々を含めた大きなくくりの和宮の話なんだとわかった。れっきとした歴史小説だと思って読み始めた私にとっては驚きの連続。
茶道を習う場面は滑稽だった。ほんとに当時はあんな感じだったのだろうか?
「源氏物語」も皇室を扱っているけどあれは全くの架空だからいいとして、こちらは実在する人物や事柄に、架空の人物を加えてまるでほんとにあったことみたいな話になって(替え玉説もあるとはいえ)て、いいのかな?といらぬ心配をしてしまった。あとにも先にもこういう小説って、ないんじゃないかなとも思う(未確認)。
とても読み応えがありました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2023年2月27日
読了日 : 2023年2月26日
本棚登録日 : 2023年2月26日

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