螺鈿迷宮 下 (角川文庫 か 52-2)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング (2008年11月22日発売)
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新年度から職場が変わったので読むのに1ヶ月もかけた。内容薄めです。


桜宮市民の死を一手に引き受けてきた碧翠院桜宮病院。その闇はあまりにも深かった。
今後世間には知られることのない、小百合すみれの姉・葵の存在。そして全ての始まりとなった天馬の過去。
巌雄やハナの復讐の気持ちは理解できるが、私はどうしても自殺幇助ビジネスへ向いた小百合の気持ちが理解できない。私が読み込めていないだけか。
バチスタシリーズでは決して見られない外部から見た東城医大。この道は果たして正解だったのか。もっと違う道があったのではないか。そう思ってももう遅い。巌雄が築き上げたシステムを活用し、決めた道を進むしかないのだ。
東城医大ではやりたい放題の白鳥も、巌雄の前では完敗、と。そんな巌雄をも騙しきった姫宮って…

オートプシー・イメージング(Ai)なんて、バチスタシリーズ読んでなかったら知らなかったもんなぁと思うと海堂先生に頭が上がりません。医療はまだまだ不明点がある分、進める道があると信じたい。

そしてラストに救いを用意してくれた海堂先生に感謝。田口藤原ペアへの絶大な信頼や安心は他コンビには出せない。
天馬に田口味を感じるのは私だけだろうか。

最後の女性は一体誰だろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年5月3日
読了日 : 2023年5月2日
本棚登録日 : 2023年4月2日

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