対論言語学が輝いていた時代

  • 岩波書店 (2008年1月29日発売)
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「言語の脳科学」ではダーウィン、アインシュタイン級の偉人とされたチョムスキーが、本書ではヘルダー、ソシュール、ヴァイスゲルバー、フンボルト、ヤーコブソンなどと対比される有力な言語学者の一人である。言語の生得説も、彼の人種、宗教に由来すること、まず共産圏で受け入れられたこと、それが人類史的な脳の進化と合致しないことなどが指摘されている。言語は上半身=理性、下半身=行動という半獣神のような存在(255頁)で、そのような存在を扱う言語学では、一つの理論は半世紀持たない、としている。そうだろうなと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 言語学
感想投稿日 : 2018年10月20日
読了日 : 2018年10月20日
本棚登録日 : 2018年10月20日

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