女性が部屋で男性を殺した殺人事件に端を発し、物語は意外な方向へと広がっていく。てっきりシリアスなミステリー作品かと思って読んでいたら、誉田作品の中でもどちらかというとユーモアを含んだ軽いタッチの作品に分類される内容だった。
誉田哲也はあいかわらず女子高生を一人称で書くのが上手いなと再認識。現実離れした設定だが、暗さがないため不思議と読んでいて違和感はない。正直謎解きの要素は余りない。一方で姫川玲子シリーズに繋がる人物も出てきたりして、誉田ファンなら思わずにやりとしてしまう。最後は続編もあるのではという終わり方で、それはそれで読んでみたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年11月29日
- 読了日 : 2020年11月29日
- 本棚登録日 : 2020年11月29日
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