あきない世傳 金と銀 源流篇 (ハルキ文庫 た 19-15 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2016年2月12日発売)
4.04
  • (269)
  • (431)
  • (197)
  • (15)
  • (3)
本棚登録 : 2786
感想 : 324
5

物がさっぱり売れない享保期に、摂津の津門村に学者の子として生を受けた幸。父から「商は詐なり」と教えられて育ったはずが、享保の大飢饉や家族との別離を経て、齢九つで大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に奉公へ出されることになる。慣れない商家で「一生、鍋の底を磨いて過ごす」女衆でありながら、番頭・治兵衛に才を認められ、徐々に商いに心を惹かれていく。
-------------------

みおつくしシリーズのファンなので、この本の最初の地図などとっても懐かしく、また物語が始まるんだとワクワクしながら読んだ。
12章のどれもにウルっときたり心の底からあたたかくなったり、そしてこの時代の暮らしぶりや背景がていねいに描かれていて早く続きが読みたいと思わせてくれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 情景。
感想投稿日 : 2017年2月17日
読了日 : 2017年2月17日
本棚登録日 : 2017年2月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする