流星の絆

著者 :
  • 講談社 (2008年3月5日発売)
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本棚登録 : 11930
感想 : 1573
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両親を殺されたこどもたちは何を思って生きるのか。

それは復讐でした。

悲しい話なんですけど、不思議と暗くなりすぎない。
兄たちが妹の静奈を「シー」と呼ぶのもかわいい。
ドラマの配役が頭に入ってたので(ドラマは未見ですが)、顔はそのままその俳優さんたちで。
とくににのみやさんと長男功一はイメージがぴたり。

だれも完璧な悪役がいない殺人事件…。
ラストはちょっとびっくり。(犯人も、ラストシーンもびっくり)
伏線がいろいろ(分かりやすく伏線、という感じで)あったので意味に気がついたら「伏線ひろえた~」と自己満足できます。
殺人を取り扱った作品で、こんなに人の醜いところをさらーっとさわやかに流してしまうのはあんまりないんじゃないかな。根をつめすぎない話です。
後味のいい小説でさわやかです。
厚さのわりにするする読めますよ。

あえて言うなら本の厚さほどの厚みのないお話ですかね。
がっっっっつりミステリーとかサスペンスを読みたいひとにはお勧めしません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: グレー
感想投稿日 : 2012年8月28日
読了日 : 2012年8月28日
本棚登録日 : 2012年8月28日

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