プレゼント (中公文庫 わ 16-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (1998年12月18日発売)
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本棚登録 : 1114
感想 : 143

小林警部補と葉村晶を巡る連作短編集。といってもその2人が巡り会うんは最後の編のみ。

著者の本は『古書店アゼリア~』だけだったけど、独特のユーモアセンスに惹かれた。
この『プレゼント』も主人公格の描き方にユーモアを感じるけど、全体を通して語り方が冷たい。シビアというか冷めた見つめ方をしてる。
少し読んでて辛くなった。悲しい物語では無いんだけど、読後感はなんか寂しい。

「日常の謎」とはよく言われるけど、日常ってそんなもんなのよ、と著者が呟いているような、そんな感じ。

ミステリーとしては面白いと思うんだけど、ね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年6月11日
読了日 : 2007年7月6日
本棚登録日 : 2014年6月11日

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