小林警部補と葉村晶を巡る連作短編集。といってもその2人が巡り会うんは最後の編のみ。
著者の本は『古書店アゼリア~』だけだったけど、独特のユーモアセンスに惹かれた。
この『プレゼント』も主人公格の描き方にユーモアを感じるけど、全体を通して語り方が冷たい。シビアというか冷めた見つめ方をしてる。
少し読んでて辛くなった。悲しい物語では無いんだけど、読後感はなんか寂しい。
「日常の謎」とはよく言われるけど、日常ってそんなもんなのよ、と著者が呟いているような、そんな感じ。
ミステリーとしては面白いと思うんだけど、ね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年6月11日
- 読了日 : 2007年7月6日
- 本棚登録日 : 2014年6月11日
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