希望に満ちた二つの物語。
太宰治もこんなに明るく爽やかな青春小説を書くんだ!
「パンドラの匣」は、結核療養所で病気に負けずに明るく精一杯生きる少年の話。友へ宛てた手紙という形で物語は展開していく。看護助手のマア坊や竹さんへの恋心。少年の想いが明らかになる瞬間、書簡形式ならではのトリックにやられた。とても好きだったんだね。
「正義と微笑」は、中学生の内面が日記形式で描かれる。なぜ人生に勉強は必要なのか。ここにその答えがあった。…あれ?太宰治ってこんなに情熱的な人だったかなと思うほど、きらきらと眩しかった。
いつか、子どもがなぜ勉強するのかと訊いてきたら、迷わずこの本を手渡そう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年9月8日
- 読了日 : 2023年9月1日
- 本棚登録日 : 2023年8月28日
みんなの感想をみる
コメント 4件
1Q84O1さんのコメント
2023/09/09
ひろさんのコメント
2023/09/09
1Q84O1さんのコメント
2023/09/09
ひろさんのコメント
2023/09/09