少年たちの夏休み。「人は死んだらどうなるのか」という好奇心から、おじいさんの観察を始める。すると、死にそうだったはずのおじいさんが、少年たちの思いとは裏腹にどんどん元気になっていく。そして少年たちも、おじいさんとの関係が深まるにつれて気持ちが変化していく。そこに友だちや親との関係も交えつつ、少年たちの成長が爽やかに描かれる。「死」を通して「生」をみつめる物語だった。
子どもの頃は置かれた環境で生きていかなきゃならなくて、それが世界のすべてだった。大人になると選択肢は増えていく反面、不自由にもなっていく。子どもの自由さはどこかにいってしまうんだよなぁ。
大人になり、ただ忙しなく過ぎ去っていく日々、なにか大切なものを見落としているのではないかと、あの頃の感覚を彼らに思い出させてもらった。特に虹を見た時の語りが好き。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年8月28日
- 読了日 : 2022年8月27日
- 本棚登録日 : 2022年8月23日
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