夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (2010年1月30日発売)
4.02
  • (660)
  • (727)
  • (426)
  • (68)
  • (20)
本棚登録 : 6709
感想 : 669

古典SF小説の名作。私は『金曜日の本屋さん』という小説で知った。
福島正実さんが翻訳されたものを読んだが、とても読みやすかった。海外小説を読むときは翻訳家の重要性を感じる。
最愛の恋人と親友に裏切られ、発明まで騙し取られてしまってしまった青年ダンは、飼い猫のピートとともに凍った心を溶かすべく、夏への扉を探していき…というお話。
これが1950年代の作品だというから驚き。1970年のロサンジェルスが舞台。冷凍冬眠で2000年の世界へ行くのだが、現実より物語の世界の方がかなり科学が進歩している様子。
ダンの仕事にかける熱い想いと、たとえ裏切られても人を信じる強さ、愛する人との時空を超えた約束に胸を打たれた。猫のピートの勇姿にもね。
どんなに科学技術が発展しようとも、大切なものは変わらないんだね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月17日
読了日 : 2023年7月16日
本棚登録日 : 2023年7月15日

みんなの感想をみる

コメント 4件

shukawabestさんのコメント
2023/07/17

たしかに翻訳は大切ですね。喩えや言葉の使い方が直訳ばかりだと、どんなニュアンスを伝えたいのかわからなくなってしまって・・・結局、翻訳本は毎回、祈るような気持ちで手に取ってます。
50年代、70年代、2000年代、時代のことを考えながら読むと、更に楽しめそうな作品ですね。

土瓶さんのコメント
2023/07/17

この表紙の猫が好き^^
毛の感じとか。

ひろさんのコメント
2023/07/17

shukawabestさん♪
やっぱり翻訳は大切ですね!
もしもタイムマシンがあったらどの時代に行ってみたいかな~、なんて考えるのも楽しいですよね⸜( *´꒳`*)⸝
でも、なんだかんだで慣れ親しんだ今の時代が好きかもしれません(*^^*)

ひろさんのコメント
2023/07/17

どんちゃん♪
表紙の猫、毛の感じとかいいですよね!
リアルすぎて一瞬写真かと思っちゃいました(*^^*)

ツイートする