とてもよかった。じんわりと優しさが心の内に広がるような作品。
鎌倉の小さな文具店で手紙の代書屋さんをやっているポッポちゃんこと鳩子。彼女の周りには、バーバラ婦人や男爵など、温かく素敵な人柄の人たちがいて、彼女らによって物語は優しく紡がれていく。
自分で手紙を書きたくても書けない事情のある人たち。その人たちのために代書屋はある。彼女のもとへやってくる依頼は、友人への絶縁状や借金のお断り、天国からの手紙など、どれも一風変わったものばかり。
そんな依頼人の心に寄り添って手紙を綴る。一字一字に想いを込めて。やはり手書きの手紙は温かい。
想いに触れた瞬間、心の奥深くにある繊細でやわらかい部分に触れられたみたいに、胸がキューっとなる。手紙を書くという行為はとても尊いことだと思った。
小学生の頃に友だちと文通をしていた頃が懐かしい。毎回手紙が届くのが楽しみだったっけ。手紙を送りたい相手がいるって素敵なことだったんだなぁ。
もっともっとこの物語に浸っていたかったくらい良かった。続編も出ているのが嬉しい。またポッポちゃんたちに会えるのが楽しみ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月5日
- 読了日 : 2023年6月24日
- 本棚登録日 : 2023年6月20日
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コメント 8件
1Q84O1さんのコメント
2023/07/05
ひろさんのコメント
2023/07/05
1Q84O1さんのコメント
2023/07/05
ひろさんのコメント
2023/07/05
かなさんのコメント
2023/07/06
ひろさんのコメント
2023/07/06
アールグレイさんのコメント
2024/04/20
ひろさんのコメント
2024/04/20