文学という営みが、生という意味の体系の深淵を開いてしまうことを明るみにした、3部作の最後の作品。
メタ小説の傑作。
通常、物語は、点と点がつながり線になり、その線が面になり、集結する。伏線回収というのが醍醐味だ。しかし、この3部作は、面が解体して、線になり、さらに遠く隔たった点になり果ててしまう。宇宙の最後のように。私とは何か、という問いは、私の解体の過程にしかない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本<文学>
- 感想投稿日 : 2022年6月18日
- 読了日 : 2022年6月18日
- 本棚登録日 : 2022年6月17日
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