鍵のかかった部屋 (白水Uブックス 98 海外小説の誘惑)

  • 白水社 (1993年10月20日発売)
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文学という営みが、生という意味の体系の深淵を開いてしまうことを明るみにした、3部作の最後の作品。

メタ小説の傑作。

通常、物語は、点と点がつながり線になり、その線が面になり、集結する。伏線回収というのが醍醐味だ。しかし、この3部作は、面が解体して、線になり、さらに遠く隔たった点になり果ててしまう。宇宙の最後のように。私とは何か、という問いは、私の解体の過程にしかない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本<文学>
感想投稿日 : 2022年6月18日
読了日 : 2022年6月18日
本棚登録日 : 2022年6月17日

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