善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学 (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA (2010年8月8日発売)
3.60
  • (23)
  • (46)
  • (37)
  • (13)
  • (3)
本棚登録 : 514
感想 : 44
4

中島義道流ニーチェの読み方。特に「善人=弱者」に対する考察。
「弱者」は「仰向けになるイヌ」であり「加害者」であり「権力と権威を愛す」のであり「安全」を求め「善意の嘘」をつき「群れ」「(弱者にとっての)公正・平等」を求め「エゴイズム」を嫌い、そして「同情して傲る」のである。ニーチェは「超人」ではなく、そう生きられなかった柔和で、品行方正で、臆病で、弱気で、善良で、卑劣で、素直である「反対物」。
「2ちゃんねる云々」のくだりは、そういった「叫び」を「自分の都合の良い解釈」として畜群を罵る状況をかぶせた説明。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・思想・宗教
感想投稿日 : 2014年1月1日
読了日 : 2014年1月1日
本棚登録日 : 2013年12月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする