やっと訪れた春に

著者 :
  • 祥伝社 (2022年7月12日発売)
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本棚登録 : 147
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小説NON2022年2月号〜5月号掲載のものに加筆修正し、2022年7月祥伝社刊。二つの家から交互に藩主を出すという橋倉藩。そのことわりを形づくったと言われる鉢花衆を継ぐ同い年六七歳の長沢圭史と団藤匠の二人の近習目付の活躍が楽しい。特殊な設定の中で、藩主暗殺事件がおこり、二人が謎を追うというストーリーは、緊迫感たっぷりで面白い。犯人の動機に納得できないところもあるが、狂気じみた意表を突く展開と出来事が興味深かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2022年9月23日
読了日 : 2022年9月23日
本棚登録日 : 2022年9月23日

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