ヘンなくだもの (角川文庫 う 12-48)

著者 :
  • KADOKAWA (2003年4月25日発売)
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本棚登録 : 31
感想 : 3
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枡野さんの本に内田春菊さんのことが書いてありました。内田春菊さんのことはもちろん以前から知ってはいたけど、勝手に「私は岡崎京子さん派だから」と思って、食わず嫌いを続けてきました。
でも、枡野さんの本で内田春菊さんに興味を持ち、読みたいと思いました。

だからと言って、こんな大御所なんだから、枡野さんの本に書かれていて興味を持った「もっと悪女な奥さん」を真っ先に読むのは芸がない気がするんです。数多作品があるのだから、オーソドックスなところから入って、雰囲気を掴んだ後、ピンポイントでその「もっと悪女な奥さん」に突っ込みたいのです。

そして、オーソドックスなものとの出会いは、偶然に身を委ねたいのです。
この気持ち、あなたならわかってくれますよね?
本に限らず、ネットで買うものは、基本的にピンポイントで買うものです。でも、ピンポイントではなく、セレンディピティに身を任せたい場合は、本屋で買いたいのです。

何軒もの本屋で、内田春菊さんの作品を探しました。こんな大御所なのに、あまり多くないのですね。
最近の「ダンシング・マザー」を置いている本屋は結構あったけど、私はファースト・内田春菊でファザーファッカーを読んだところだったから、違うもの、できらば漫画が読みたくて。でも、最近の癌の漫画は正直興味ない。
やはり、本屋にはここ1~2年の間に発売された本しか置いてないのですね。(当たり前?)

本屋歩きに疲れたので、近所の行きつけのバーで会う素敵なマキコさんにお勧めを聞いてみました。マキコさんは多分50代のファッションライターで、いつも本当におしゃれで、私の憧れのおねえさんです。
マキコさんと本の話ができることが、最近の私の至上の悦びでございます。マキコさんは、内田春菊さんは「全部読んだ」とおっしゃるくらい好きだそうです。
そのマキコさんが勧めてくれたのが、この本。 strange fruit のこととあわせて教えてくれました。

普通におもしろかったけど、やっぱ裸の絵が多かったり、岡崎京子さんと近いものがあるよね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年6月1日
読了日 : 2019年6月1日
本棚登録日 : 2019年6月1日

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