突然ノックの音が (Shinchosha CREST BOOKS)

  • 新潮社 (2015年2月27日発売)
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本棚登録 : 399
感想 : 39

世界的に評価が高いイスラエル人作家による38の掌編集。物語の不条理性の高さ、イスラエルという作家の出自によるバックボーン、ある意味二重の「わかりづらさ」を持っているはずなのに、なぜか親しい。不条理な人生を生きる、優しく弱い人々の物語が、圧倒的に変テコに変換されて描かれる。いいね。好きです。
一冊を通じて、妄想による現実逃避というモチーフが、様々に形を変えて現れるのだけれど、きれいにオチのつく「嘘の国」など、私もやっぱりお気に入り。すごい奇想だよね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月27日
読了日 : 2020年8月27日
本棚登録日 : 2020年8月27日

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