●家族について書かれた、7つの短編集。主人公達は30~40歳の中年男性。私がよかった短編は、次の二つです。●①セッちゃん(いじめられている自分を架空の転校生にして、作り話の中に逃げようとした娘の話)、②母帰る(30年以上連れ添った後、家を出た妻を再び呼び戻そうとする父親)。母帰るは、「なにも要らない、悪いのはすべて自分、責められてもなじられてもかまわない、ただ離婚してほしい、家を出ていきたい、母は淚まじりに訴えた」とある。その後、母は内縁の妻として生きるが、男性に先立たれる。事情はあると思うが私には理解出来ない。人それぞれ、考えさせられる一冊でした。
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- 感想投稿日 : 2021年5月30日
- 読了日 : 2021年5月29日
- 本棚登録日 : 2021年5月29日
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